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樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近のはまりごとは「五等分の花嫁」と「FGO」です。

[映画]借りぐらしのアリエッティ/ネタバレ感想

 必死に生きようとする小人に関わり、心臓が悪く虚無的な少年が生きる気力を得る話。小人たちの厳しくも豊かな生活ぶりは見てる私にも日々の生活、当たり前の日常のその豊かさ、ありがたさを気づかせてくれます。

 現代人の失っている生への実感を小人たちを通して伝えます。アリエッティは父親から生きるための知識を学び、生活のために狩り(借り)へと出かけ、狩りに出かけなければ家事の手伝います。アリエッティの生活はまさに生に密着しているのです。何と言うか、古き良き一般家庭を描写しているよう。
 対して主人公の翔は死に繋がる病気と両親が遠くにいることでかなり虚無的な少年となっております。彼がはっきりとアリエッティに小人たちが滅びゆく存在だと言ったシーンにはドキリとさせられました。
 思うに小人たちは生きるために学び働く人たち、古き良き一般人の比喩なのでしょう。そして「借りぐらし」とは我々人間を含めた生物が自然から生への必要なものを借り、いつか死んで返すことをも表現しているのだと思います。
 翔がアリエッティに小人は滅びつつある存在と言ったことは、その自然に借りているという意識のある人間が滅びつつあると企画・脚本の宮崎駿は言いたいのだと思います。いやいや私なんかにも分かり易く作られておりありがたいですよ(笑)

 最近現代人は足元を見ずに遠くを見ている、という現代を分析した話を聞いたのですが、この映画はその足元を、当たり前の日常と身近なものの豊かさと美しさをを教えてくれます。小人はその案内人なのでしょう。当たり前に暮らし当たり前に食べれるということは当たり前のことではないなと改めて気づかせてくれました。
 ちなみにこの映画に名前だけ出ている紫蘇ジュースなのですが、私は日常的に飲んでいます。父が作り、ペットボトルに入れられて冷蔵庫に入っており、水で薄めて飲みます。初めは苦手でしたが薄める要領を掴んだらとても美味しく飲めるようになりました^^。

 私は前半から後半にかけてはとても気に入っているのですが、ラストが少し気に食わないです。
 最後に2人はまるでラブロマンスのように見詰め合っての別れをするのですが、翔の「アリエッティ、君は僕の心臓だ」というのはアリエッティを通し小人の生への執着に触れ、共にアリエッティの母親をを助けることで生きる気力を得たというようなことでわからなくもないのですが、アリエッティは翔から何を得て何故別れを惜しむのかがわかりません。これなら母親助けた後別れっきりになりエンディング、って方がすっきりしたように感じます。
 母親を助けることを手伝ったから?でも母親をさらったのは翔と同じ人間ではないですか。自分の家族に危機を与えた種族の者に、助けられたからとすぐに心開くというのはアリエッティ、大人過ぎないかと思います。映画のアリエッティが、広告ポスターでイメージしていたのよりも幼い印象だったので余計違和感を感じました。
 そして、手術が必要でも受けられなさそうなアリエッティが翔の手術の心配をしたことに違和感を通り越し滑稽さを感じます。小人は心臓悪くしたらどうするの?って感じ。

 そういうわけで、私は小人たちの生活ぶりはほのぼのと見て楽しめたのですが、ラストに違和感を感じて残念だと思いました。でも雰囲気はよくこの作品は好きなので米林宏昌監督にはこれからも期待しています。

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