樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「クラッシュロワイヤル」です。

読書感想/贖罪/湊かなえ

 「贖罪」(湊かなえ著)を読んだ感想です。


 「告白」「少女」「夜行観覧車」に続く妹に借りた湊かなえ本4冊目でした。

 ある田舎町、5人で遊んでいた女子小学生の1人が殺される。
 だが犯人を見たはずの4人はそろって犯人の顔を見ていないという。
 それから3年後、殺された女児の母親は4人を集めて言う。
 犯人を見つけるか納得の行く償いをするようにと。
 十字架を背負った4人はどう生きていったのか。
 手紙やスピーチなどの形をとりながらそれぞれが独白していく。

 形は違えど「告白」を連想させる大人の女性の子供たちへの復讐譚(?)。
 あるいは悲劇の連鎖。
 だが「償い」がテーマであるため、「告白」のその先が描かれているように思いました。
 単に犯罪に巻き込まれた人物か、犯人かの違いはありましたが。
 結末の衝撃度は「告白」にはやはり劣るものの、それを突き抜けた先の爽やかさがあって好きですね。

 作中で繰り返し描かれるのは都市部と地方の対立、そして本当の父親という要素。
 都市部と地方の対立は日本の東京一極集中のせいかな、地方分権、道州制にしてそれぞれの地方に首都ができたらこうした悲劇はなくなるのでしょうか。
 あるいはその断絶はより小さくなるのかもしれません。
 道州制支持者の私としてはそう思わずにはいられませんでした(笑)
 本当の父親という要素は作者が女性だから繰り返し描かれるのでしょうか。
 その子の人生に生まれる前のことが大きく影響してくるというのはやるせませんね。


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