樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「ポケモンGO」「クラッシュロワイヤル」です。

Kindle感想/審判/カフカ・フランツ著

Kindleで「審判」(カフカ・フランツ著)を読んだ感想です。



 カフカの長編小説です。
 読んだ彼の作品はこれで4作品目。
 毎日布団に入って眠くなるまで読んでいました。
 Amazonでいつダウンロードしたのか見ると11月16日とのこと。
 1ヶ月も読んでいたのか~^^

 この作品は銀行員のヨーゼフ・Kが突然やってきた監視人により自分が逮捕されたと知ったことから始まる彼と裁判所、そして周囲の人々との日常を描いたものです。
 印象としてはカフカの別の長編「城」をよりシンプルにした感じでしょうか。
 城と裁判所、どちらも権威の象徴で得体の知れないところがそっくりです。
 でもこちらの方が性的な描写がより露骨かな^^;

 なぜKが逮捕されたのか、その理由が分からないのがもどかしいところ。
 K自身はおそらく知っているが読者には明かされない形です。
(後でサイトを見て回ったらどうもKも理由を知らなかったようだ。不覚><)
 そしてこちらは「城」と違い一応完結しているものの、本編に挿入される予定だったのか削除されたのかよく分からないメモが巻末に挟まれています。
 その辺がはっきりしていないのももどかしいですね。

 この作品のテーマは何でしょうか。
 Kと裁判所、どちらも歩み寄れず、周りがより慌てている印象です。
 Kは他人に共感できないサイコパスか何かでしょうか。
 あるいは単に権威主義に馴染めない人間を描いただけかもしれません。
 時折Kが他人に同情するシーンがあった、気もしますし(笑)


Wikipedia 審判(小説)

 カフカが31歳の時に書き始めたというところに32歳の私は思うところがある(笑)
 30歳はおそらくは昔も人生の節目だったことだし、そういう自動的に立場が変わるところが作品に反映されていたのかもしれません。
 そして書き始める2週間前に恋人と婚約を解消したのだとか。
 これも当然作品に関係があるでしょう。
 人の人生を容易に左右する権威、個人にはとうてい太刀打ちできないシステムに翻弄される個人を描きたかったのでしょうか。

 「城」はこの作品の8年後に描かれました。
 この「審判」と違い、そちらのKは「城」という得体の知れない権威ある組織とそれが与える身分にかなり執着していました。
 カフカは40歳を前に権威と身分を欲していたのかもしれません。

 そして「断食芸人」では1人小説を書くだけで満足していた自分がモチーフだったのかと。


 他のカフカ作品感想。

Kindle読書/変身(カフカ・フランツ)ネタバレ感想
Kindle読書/城(カフカ・フランツ著)ネタバレ感想
Kindle感想/断食芸人/カフカ・フランツ著
Kindle感想/審判/カフカ・フランツ著


審判
審判
posted with amazlet at 15.12.18
(2012-09-14)


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