
横浜の用心棒を生業にする元ボクサーの大男、呑舟(どんしゅう)が主人公の作品です。
表紙からシリアス一辺倒の作品だと思っていたら、いい感じにコミカルなところもあったのが嬉しいですね。
日米安保反対の活動家がいる古い作品で、現代のものと違って短い話しがいくつもある形なので読みやすいです。
察知子さんというヒロインとくっつきそうでくっつかない不器用な男の物語、というのは現代でもよくある形で、普遍性があるのかなと興味深く思いました。
時代は違えど今でも面白く読める作品なのでおすすめです^^
でもその察知子さんの顔が妙に濃いことに慣れません^^;
この時代ではそういう顔が美人とされていたのでしょうか。
しかし私が理解できないのが4巻前半の「孤独のスラッガー」です。
なぜ花山は敗北者ではないことを誇示するため、お金持ちのお嬢さんと結婚する前に河岸で肉体労働している姿を呑舟に見せたのでしょうか。
これが私には何度見ても分かりません。
呑舟に自分を同類だと思わせる、あるいは自分のことを意識させてから逆玉に乗ることで余計に精神的ダメージを追わせようとした?
あるいは花山はずっと呑舟に社会的に勝とうとしていた?
分かる方はぜひ↓のコメント欄ででも教えてください^^;


