樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「ポケモンGO」「クラッシュロワイヤル」です。

Kindle感想/楽園炎上/ロバート・チャールズ・ウィルソン著

 「楽園炎上/ロバート・チャールズ・ウィルソン著)をKindleで読んだ感想です。



ヒューゴー賞・星雲賞受賞『時間封鎖』の著者が放つ、戦慄の侵略SF!

通信技術を飛躍的に発達させた、地球を包む〈電波層〉の発見。だがその正体は、通信を操って人類を巧妙に支配する集合知性型生物だった! 真実に気づいた人びとの秘密組織は、人間と見分けのつかない擬装人間に襲撃され壊滅。それから七年、再び襲撃を受けた少女キャシーらは決死の逃避行に出る。一方、キャシーの伯父である科学者イーサンの前に現れた敵のはずの擬装人間は、意外な情報を明かす……果たして、偽りの平和と繁栄を人類に与えた侵略者たちの真の目的とは?/解説=大野万紀
楽園炎上 (創元SF文庫)より


 タイトルと表紙から豊かな宇宙ステーションが崩壊する話しだと想像していたのですが違いました(笑)

 小さなコンピューターのような宇宙生命体が人類に影響を及ぼす話しはこの著者が以前「時間封鎖」という作品で描いていました。
 あちらは突然地球を膜で包み、地球と外部の時間の進みをずらして人類を驚嘆させたのですが、こちらは人類にばれないように情報を操作したり偽装人間を放ったりしてより巧妙に干渉してきます。
 でもその目的はどちらもほぼ共通しており、自身の発展のために人類を家畜にしているのでした。

 やはり「時間封鎖」の方が圧倒的にダイナミックで、華やかであり好きですね~。
 こちらは一体何が真実か、そして自分がやったことは正しかったかが分からない気持ち悪さがあります。
 言い換えると停滞感、厭世感があるように感じました。
 役者あとがきによると著者の最新作がSNSをテーマにしているものなそうなので、著者はこの高度情報化社会にうんざりしているのかなと(笑)

 最後に明かされた真実には驚かされました。
 そこまでの話しを思い返してみるとなるほどなと思うのですが、それがまた主人公の救いに何もならないというのがまた切ない。
 登場人物が愚かな楽園よりも厳しい真実だと話していますが、著者はネットなどが作る甘い居心地の良い空間が嫌いなのかなと^^;

 こうしてなんだかなーと思った本作ですが、著者が丁寧に描くアメリカ人の生活、行動様式は日本人の私にはとても興味深いです。
 ティーンでも親、保護者を別個に見る自立した様子は個人主義ってこういうことなのかなと新鮮で、それとSFが組み合わさっているところはやはり魅力的なのでした。
 なのでまたこの著者の作品を読みたいですね^^


カテゴリ:SF小説/ロバート・チャールズ・ウィルスン

 「時間封鎖」は「無限記憶」「連環宇宙」と続く三部作です。
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