樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「ポケモンGO」「クラッシュロワイヤル」です。

読書/ペルセウス座流星群/ロバート・チャールズ・ウィルソン著/感想

 「ペルセウス座流星群」(ロバート・チャールズ・ウィルソン著)の感想です。



“発見者”の名を持つ謎めいた古書店を接点として、広大無辺な宇宙とささやかな日々の営みが交錯する。古書、望遠鏡、チェス盤、鏡―ささいなきっかけがもたらす非日常への誘いは、やがて秘められた世界、正気と狂気の狭間へと、人々を導いてゆく。ヒューゴー賞・星雲賞を受賞した『時間封鎖』の著者が新たな側面を見せる、時に妖しく、時に幻想的に描かれた、珠玉の連作短編集。

ペルセウス座流星群 (ファインダーズ古書店より) (創元SF文庫)より


 この著者の単行本を読むのは6冊目で、これで邦訳されているものは終わりです。

 その寂しさをかみ締めながらこの短編集を読みました。

今までのロバート・チャールズ・ウィルスン感想


 読んで驚いたのはSFというよりもホラー作品と言うべきかのような作品ばかりだったことです。

 前に読んだクトゥルフ神話の創始者と言われるラヴクラフトの全集を読んだことを思い出しました^^;
 この短編作品たちはカナダのトロントという街が舞台のものがほとんどで、ファインダーズ古書店とゆるやかに、あるいは時には直接つながっています。

 そういえばラヴクラフトもアーカムという米国の架空の街に絡んだ作品が多かったので、そういうひとつの街にこだわるとそういう日常の中の狂気をテーマにしやすくなるのかもしれません。

 あと「街のなかの街」という作品からは「ジョジョ」の4部を連想しました。
 地図に載っていない場所、出たくても出られない場所・・・
 街の魅力を裏返すとこうなるのかなと思うと興味深く思います。


 表題作である「ペルセウス座流星群」ですが、そのペルセウス座流星群などの馴染みのある名前が出たことが親近感を覚えました。

 私は今年流星群に興味を持ち、そのペルセウス座流星群も8月に観ようと頑張ったこともあったからなのですが、やはりそういう天体、あるいは科学の知識は国境や文化を超えるのだなと嬉しく思います。
 今科学の勉強をしているのですがまだまだ頑張ろうと思いました^^


 「薬剤に使用に関する約定書」は昆虫のSFで、基本的にSFと言えば宇宙のイメージを持っていた私には新鮮で面白かったです。

 昆虫を初めとした色んな動物は化学物質で会話しているけども、人間の出す化学物質は誤ったメッセージを広げている、という作中の人物の主張はなるほどなと感心させられました。


 最初はホラーばかりかと面食らったこの短編集なのですが、元々この著者の長編でも明確な敵がいなかったり非条理なことに対して主人公たちがどう心の折り合いをつけるかがテーマになっているものばかりです。

 なので短編作品では短い中でインパクトを出すためにこうしたホラーじみたものばかりになるのは不思議ではないかもしれません。
 共通点を持ちつつもバラエティーに富んだ作品で楽しませていただきました。


 これにてこの著者の邦訳作品は終わり。

 あとはアンソロジーがひとつあるけどそれはどうしようか迷い中です。
 結局著者の作品を全て読むには英語を身につけなければいけないのでしょうから、また英語学習をする気になっている今日この頃でした^^


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