樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「クラッシュロワイヤル」です。

読書/世界の秘密の扉/ロバート・チャールズ・ウィルソン著/感想

 「世界の秘密の扉」(ロバート・チャールズ・ウィルソン著)の感想です。



この世界には、実はあちこちに目に見えない扉があって、そこをくぐり抜ければ、こことは少しだけ違う別の世界へ行ける。それがカレンの生まれ持った不思議な力。そして今日まで封じ込めて暮してきた力だった。だが最愛の一人息人の前に、謎の“灰色の男”が現れるに及んで、彼女は意を決した。秘密の扉を開くのだ。世界から世界へ渡る探索と追跡の旅。詩情溢れるSFファンタジイ。

世界の秘密の扉 (創元SF文庫)より


 私が読んだ4冊目のロバート・チャールズ ウィルスンのSF小説で、Amazonで見る限り、邦訳されている彼の作品でこれが一番古いようです。

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 あらすじから時間泥棒が出る「モモ」みたいなものを連想(読んだことないけど)していたのですが、最初からシリアス、というか辛気臭くてこれは最後まで読めるかなと心配になりました。

 しかし、読み進めて行くとどんどん面白くなって行き、結局1日で最後まで読んでしまいます。


 一番の感想としては「アメリカン」という言葉が思い浮かびました。

 アメリカ人が書いたものなので当然と言えば当然なのですが、優れた若者が自分の才能を活かして豊かなフロンティアにたどりつく、家族をそこに導きます。

 これだけなら日本の作品とそう変わらないかもしれませんが、改心した人とそう簡単に仲良くならないこと、子どもの頃から満たされない思いをしていた身内が救われないこと、などから血のつながりの薄さを、文化の違いを感じました。

 しかしよく考えてみると、私は日本の小説はほぼライトノベルしか読まず、それよりも漫画を読むことが多いのでそれと比べているだけかもしれません(笑)

 でもアメリカには戸籍制度がないのでその分日本よりそういう傾向があることは間違いないように思います。
 戸籍とか気にせず別の地域、あるいは別の世界に住めることが少し羨ましく思いました。


 あとパラレルワールドというのはよくある題材なのでしょうが、とても想像力が刺激されて良いです。

 この物語の結末は、その想像力により導かれたもので連環宇宙の結末を思い出しました。

 想像力こそがより良い世界を導く

 というのが作者の創作哲学なのでしょう。


世界の秘密の扉 (創元SF文庫)


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