樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「クラッシュロワイヤル」です。

読書/時間封鎖 上下/ロバート・チャールズ・ウィルソン著/感想

 「時間封鎖」上下巻(ロバート・チャールズ・ウィルソン著)の感想です。

ある夜、空から星々が消え、月も消えた。翌朝、太陽は昇ったが、それは贋物だった…。周回軌道上にいた宇宙船が帰還し、乗組員は証言した。地球が一瞬にして暗黒の界面に包まれたあと、彼らは1週間すごしたのだ、と。だがその宇宙船が再突入したのは異変発生の直後だった―地球の時間だけが1億分の1の速度になっていたのだ!ヒューゴー賞受賞、ゼロ年代最高の本格SF。

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)より


 私は今科学知識を身につけたいとその手の本を色々読んでいるのですが、その補助教材みたいなつもりでSF小説に手を出してみました。

 本書を選んだのはあらすじにある謎が気になってその正体を知りたくなったからです。


 本書の主人公はタイラーにはジェイスンとダイアンという双子の幼馴染がおり、それぞれ男と女、科学と宗教、と言った対立する要素でもってタイラーを振り回します(笑)

 そして、地球を包む謎の膜「スピン」で変質する人類の状況を中立の男タイラーが2人を通して語るのでした。

 親子関係がドライでこれがアメリカンかと驚いたのですが、そういう人間関係の繊細な描写もまた本書の魅力です。
 SFと言うと科学の描写が優先で他は二の次なイメージだったので意外でした。

 あと主人公たちの未来の話しが本編の合間に語られ、どうやってそうなるのかと好奇心が大いに刺激されます。
 そういう構成、仕掛けも見事でした。


 しかし一番の見所は何と言ってもジェイスン率いる科学者たちとスピンやそれを作った「仮定体」との対決です。

 特別意外な技術ではないのですが、地球の外は時間の進み方が早く、それを利用することで大きな成果を得るというのがリアリティーあって興奮させられました。

 そして、その努力をあっさり無に帰させる(ように思わせる)仮定体の圧倒的なパワーと意思疎通できない不気味さが素敵でした^^


 最後には仮定体の目的、意図が大体分かるようになっていたのはカタルシスあって嬉しかったです。

 しかし、本書は3部作の第一弾なので、その更なる謎が明かされるのは次回に期待しましょう。
 もう既に3部の完結編までの日本語版は発売されております。

無限記憶 (創元SF文庫)
連環宇宙 (創元SF文庫)

 私も折を見てその内読みます^^


時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)
ロバート・チャールズ ウィルスン
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時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)
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