樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「クラッシュロワイヤル」です。

「精霊の守り人」「獣の奏者」作者の国際アンデルセン賞受賞インタビュー感想



 上橋菜穂子さんはNHKでアニメ化された「精霊の守り人」と「獣の奏者」が代表作である作家であり文化人類学者でもある方です。

 私もそれらの原作小説には大変楽しませてもらった馴染みのある作家さんです。


 その記事を見つけたきっかけは、Amazonの本のランキングです。

 何年も前に発売された「精霊の守り人」がなぜか上位に来ていたのです。
 これは何かあると思い検索して見つけたのが上記の記事で、国際アンデルセン賞という権威ある賞を得たということを知りました。


 その記事で私が興味深かったのはここ。

今回のアンデルセン賞で一番うれしかったのは、私自身が好きで好きで書いているこういう物語を、11カ国もの違う文化圏の審査員の方たちが読んで、同じように面白いところは面白いと思ってくださった。文化人類学をやっているとよく思うことがあって、人類は思っている以上に違うし、思っている以上に同じだったりする、それが今回の受賞に現れてきた感じがします。


 あの物語には人類に普遍的なことが描かれていたのだなと非常に感心させられました。

 そして、人類はみな同じだとよく言われていますが、文化人類学者の彼女が「思っている以上に違う」とおっしゃられているのがまた興味深いです。
 「人類はみな同じ」で思考停止していてはいけないなと思いました。


 もうひとつ気になったのはここ。

−−最初、アボリジニ研究がご専門だと知った時に、『守り人』シリーズにしても、『獣の奏者』シリーズにしても、作品にアボリジニのモチーフが出てこないことが不思議でした。

作品には絶対に出しません。先住民の研究をしている方ならおわかりなると思うのですが、彼らの文化は彼らの財産なんです。個人の著作権ではなくて、ある人々が共有する文化に対する権利、というような意識もあるのです。


 こういうこだわりって凄いなと思う。

 自分が他者より詳しく知っている分野は、その知識を披露したり商売に利用したいという意識が強く湧いてくるのが普通のことだと私は思っています。
 なので彼女の自分の強みをあえて使わない、あるいは強みのエッセンスみたいな、より抽象的な部分だけを使うことはより困難な道を進んでいるようで、高潔さを感じるのでした。

 一種のノブリス・オブリージュみたいな。


 そんな一流の作家兼学者の凄みを感じさせられたインタビュー記事でした。

 「精霊の守り人」と「獣の奏者」はどちらもNHKでアニメ化された作品なのですが、アニメ化された部分以降も原作小説では物語が続いていきます。

 ぜひバルサ、チャグム、そしてエリン、イアルたちがどういう結末にたどりつくかをぜひ見てください。
 私はだいぶ前にその作品を読んだのですが、今思い出しても胸がキュンとするのでした。


 Kindle版は「獣の奏者」はあっても「守り人」シリーズはないようです。

精霊の守り人 (新潮文庫)
上橋 菜穂子
新潮社
売り上げランキング: 14


闇の守り人 (新潮文庫)
夢の守り人 (新潮文庫)
虚空の旅人 (新潮文庫)
神の守り人〈上〉来訪編 (新潮文庫)
神の守り人〈下〉帰還編 (新潮文庫)
蒼路の旅人 (新潮文庫)
天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫)
天と地の守り人〈第2部〉カンバル王国編 (新潮文庫)
天と地の守り人〈第3部〉新ヨゴ皇国編 (新潮文庫)
流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)
流れ行く者: 守り人短編集 (新潮文庫)
「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド


獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)
上橋 菜穂子
講談社
売り上げランキング: 615


獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)
獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)
獣の奏者 外伝 刹那 (講談社文庫)

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する