樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「ポケモンGO」「クラッシュロワイヤル」です。

Kindle読書/江戸川乱歩傑作選 感想

 スマホのKindleアプリで「江戸川乱歩傑作選」を読んだ感想です。



 私が最近はまっているニコニコ生放送やツイキャスで活躍している金バエという配信者のおすすめ本です。

 そして、江戸川乱歩は私が小学生時代に、その図書室にあった明智小五郎のシリーズを友人と競うように読んでいた思い出深い作家です。
 内容はもはや覚えておりませんが、分厚い小難しい本なのでそれを読むことでひとつ大人になれたような気がしていました。


 さてこの傑作選ですが、どれも人の心の薄暗い部分を刺激するような作品で普遍的に通用するパワーがありました。

 江戸川乱歩は明治生まれで大正から昭和にかけて活躍した作家だそうですが、今でも通用する面白さを感じる作品です。
 だから傑作選に収録されたのでしょうが。


 金バエの一押しは「二廃人」です。

 湯治に来ていた2人の廃人ですが、お互い初対面のはずなのになぜかどこかで会った気がする、そんな思いをかかえながら身の上話をする話し。
 その意外な結末とは・・・

 正直オチはすぐに読めたのですが、そのやるせなさと意味があるのかどうか、相手を思いやってなのかどうかが分からない思いやりがどうにも切なく、割り切れないものがあって心をくすぐるものがあります。

 金バエはなぜこの作品を好きなのか。
 この世の中の割り切れなさにシンパシーを感じているのかなと想像しました。


 私が一番面白かったのは「人間椅子」です。

 我が道を行く変態道(笑)と自分だけの世界みたいな要素に惹かれました。
 ラストは本当か嘘か分からないところがまたいいですね。

 悪魔やオカルト、裏社会と言った要素を使わずに異世界を表現していたのも好みでした。


 他には、「鏡地獄」はクトゥルフ系の創始者ラヴクラフトの作品みたいだと思いました。

 両者とも怪奇小説の大家なので似たような作品が出るもなのでしょう。


 最後に「芋虫」ですが、これは金バエが気持ち悪くて読めなかったという作品です。

 私も両手両足がなくなり耳も口の不自由な男とそれを世話する妻の話しというあらすじは知っていたのですが、いざ読むとこれが中々哀愁のある美しい話しで読んで良かったなと思います。


 他人が熱心に勧める本を読んでみること。
 子供時代に読んだ作家の作品を再び読むこと。

 こういうのをたまにやるのも良いものだと実感できた読書でした。


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