樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近はまっているのはマンガ「トーキョーグール:re」「亜人」「ジョジョリオン」「ハンターハンター」、スマホゲーム「Fate/Grand Order」「ポケモンGO」「クラッシュロワイヤル」です。

ハンターハンター面白さの秘密「ヘタッピマンガ研究所Rリターンズ」感想

 「ヘタッピマンガ研究所Rリターンズ」の感想です。

 1年前に発売されたものですが、長らく積みっぱなしにしていたのをコミックス発売の報とそれに伴うハンター再開のうわさにより読むことにしました。今更でごめんなさい^^;

 本書は「アイシールド21」「ワンパンマン」の作画担当の村田雄介先生と編集者の斎藤優氏による漫画形式の漫画入門書です。

 売りはやっぱり現役ジャンプ作家が登場すること。
 私の目当ての「ハンターハンター」の冨樫義博先生をはじめ、河下水希先生、島袋光年先生、松下優征先生とそうそうたるメンバーが登場しています。

 冨樫先生は一番ベテランなせいか3話分と他の方より多く登場しているのが嬉しかったです^^


 さて、冨樫先生の回なのですが、スタッフをねぎらう食事回に2人が取材に行くという形になっております。

 うーん、失礼を承知で言うとスタッフが何人もいることが驚きでした^^;
 簡素な絵柄なのでてっきり作画スタッフは1人程度、あとは弟さんや奥さんに手伝ってもらっているものかと(笑)

 あ、「ネームの真理に最も近い男」と言われているらしいのでネームのせいかしら。
 キャラの会話を漫才形式で書き出すとおっしゃっているので、きっとここでとても時間をかけるのしょう。


 冨樫先生が色々面白い漫画を描くためにしてきたことを語られているのですが、基本的に他の漫画家さんが語るのと共通しているのは結局“インプットとアウトプット”ということ。
 要するに自分の中に情報を取り入れては表現し、また取り入れては表現してみることで、その情報を自分の中に定着させたり新たな知見を取り入れる学びのシステムです。

 学びの世界ではいまやお馴染みの言葉ですが、漫画家の方々もこれをしているということに親近感を感じます。
 “インプットとアウトプット”の概念はビジネスや創作などのジャンルに囚われず重要なことなのですね、良い勉強になりました^^

 他に重要なのはよく言われる“キャラクター”作り。
 これも周りの人を観察し自分なりに表現してみるという“インプットとアウトプット”です。
 これも正解がないもので試行錯誤するしかないようです。大変だ~・・・


 そして、特に印象に残った、「ハンターハンター」の漫画の面白さの秘密を3つ紹介します。


 1つ目、冨樫先生自身が“ハンター”であること。

 立て看板のコレクションが趣味で、レアもの探しから金額の交渉までしていて、果ては無料で譲ってもらえるかどうか相手に会った瞬間に分かるようになったとか。
 そういう経験が作品に生きているとなると、やはり経験・体験って重要なのだなと思います。

 集める過程が面白い、というのはまさにあの世界樹の上でジンがゴンと語り合ったエピソードですね!

 しかし取引で思い出すのはゲンスルーが語る駆け引きのコツ。
「いかに冷静でイカレてるか相手に理解させるのがコツだ」
 この言葉も経験からかしらん?^^;


 2つ目、ハンタキャラの掛け合いは漫才のように。

 キャラ同士にボケとツッコミの要領で彼ららしさを守った上での最良の一手を被せあっていき、最後に主人公がその上にオチをくだすという流れ。

 ああああああ・・・これ好き!

 私はこの漫画のキャラが頭良さそうな会話をしていて、最後にゴンがとんでもない答えでみんなを導く、という流れにほれてファンになったんですよね。
 まだ念能力が出ていない頃です。もちろん今の念主体のバトルも好きですが。


 3つ目、キャラがちゃんと生きてて自分で判断しているように思えるようにする。

 ヒーロー戦隊もので敵が主人公のポーズ決めている時に手を出さなかったり、自分の弱点をばらしてしまうところに子供心で理不尽さを感じていたためにそういう風にしているそうです。
 それを際立たせるためにキャラをギリギリの死線をくぐらせるとか。

 これも好き!
 生と死の狭間を駆け抜けるような緊張感がたまらないです><


 いやはや、こんなに核心をつく「ハンターハンター」の秘密が読めるとは思わなかったです。
 漫画形式のインタビューだからてっきり当たり障りのない薄っぺらなものかと・・・すいません^^;

 ただ上にあげた「ハンターハンター」の3つの秘密はそのまま“休載が多い秘密”になるような気もします(笑)

 特に2つ目のキャラの掛け合いなのですが、紙に書き出して本当にそうなるかという検証作業みたいなことをするそうなのですが、こりゃないなと思ったらばっさりその展開をボツにするとか。
 そんなことわざわざやっていたらずっと週刊でやって行くのは無理でしょうね^^;

 「ハンターハンター」の面白さを維持するには休載はなくてはならない・・・
 この本を読んで、改めて「ハンターハンター」に長々と付き合う決心をした私でした^^


 うーむ、結構長く書いてしまった。
 他にも興味深いことがたっぷり載っている濃密な漫画なので、漫画制作に興味のある方はぜひぜひ読んでみて下さい。

 漫画を描く方だけでなく、読むだけの方にもきっと良い発見があり、これからの漫画読書を豊かにしていくことになるでしょう。


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