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樹梟堂日記

自営業者の日記です。最近のはまりごとは「ハンタ」と「FGO」です。

[小説]「涼宮ハルヒの驚愕 (前)(後)」(谷川流)感想

 涼宮ハルヒシリーズ4年ぶりの新巻、上下巻同時発売の大作です。世界5カ国・地域同時発売のためか挿絵の気合の入りっぷりが今までの作品と違います^^

 「分裂」感想でキョンがどんな選択を迫られるかと書いていましたが、キョンはもうとっくにSOS団を守る決心をしていたので選択は必要はありませんでした。能力移すうんぬんはキョンには選択権があまりなかったような。
 あの「分裂」感想、今思うとかなり恥ずかしいです^^;
(追記:他の方の感想を読むと、「分裂」のアルファとベータに分かれた時、ハルヒと佐々木の選択をかけられていたという。そう言われればそうかなと、ますます恥ずかしいことに^^;)

 今回の話しはSOS団と周りの世界が馴染んでいくような、異世界だったSOS団が一般化、あるいは成熟していくように思えました。
 ハルヒの家庭的な面や明かされる自宅、古泉の機関での立場やみくる(大)が語る未来に長門の独自判断など、キョン以外の団員の謎が薄れていきます。
 ハルヒの対応するとされる佐々木も実際はちょっと理屈好きのただの女の子でした。

 ハルヒの能力が永遠ではないことが様々な面で示唆されています。大学生ハルヒの別れ際のセリフからしてその頃の彼女は既に身の回りに超常現象が存在していたことを知っているのでしょう。
 今までハルヒは騒ぎの中心人物でありながら1人蚊帳の外という可哀そうな立場だったので、それが解消されてSOS団みんなと本当に打ち解けることが出来たらいいなと思います。
 佐々木は神のような力をもらっても世界を変えることは自分を変えること、だから困るというようなことを言っていましたが、きっとハルヒもそうでしょう。古泉から散々常識人と言われる彼女なら自分に神のごとき力が宿っていると知ったら無くなるよう望むのだと思います。
 ハルヒが自分の力を知る時、おそらくキョンからジョン・スミスの名を聞いた時がその力を失う時なのでしょう。

 SOS団が世俗化していく(?)中、逆にラストで持ち上げられるのは鶴屋さん。ハルヒの能力が永遠ではないことが色々示唆されている中、彼女を天才だなんだと称えられているので、作者は超常現象起こせる人が凄いのではなくて底知れない器、受け容れる度量を持っている人間こそが真に偉大だと言いたいのかしら。
 私には鶴屋さんの凄さというのはよく分からないのですが、その凄さが出ていたエピソードありましたっけ?色々キョンに対して便宜を図ってくれていただけのような。突発的なよく分からないことにすぐ対応できることが凄いということでしょうか。

 αとβに世界が分かれたのはハルヒのせいでした。まあ「分裂」でハルヒがやらかすことを予め言われておりましたが。
 αはハルヒが団員に降りかかるピンチを察知して保険として作った世界とのことですが、あそこでキョンに熱心に勉強を教えていたのは彼女がキョンの大学受験がピンチであることを察知していたのでしょうか(笑)
 分からないのはヤスミがキョンのみくるフォルダを発見したこと。あれはハルヒのキョンのことを知りたいという無意識の願望ってところでしょうか。

 感想が凄く長くなってしまった。4年ぶりな上に上下巻とボリュームありましたしね^^;
 まだまだ自分の中で整理がついていない部分が多々あるのですがまあこの辺にしておきます。
 次の巻にも期待しています^^


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